11/8 今日も詩吟、いつか詩吟
今朝も早よから
近所のおじいちゃんが詩吟を吟じている。
「陸〜山〜川〜♫」と
同じフレーズを繰り返し吟じ、
途中で「メェーメェー」と
ヤギみたいな謎のチューニングが入り、
その後は、やはりひたすら「陸〜山〜川〜♫」と、中国4000年の歴史を描いた水墨画のような詩吟を吟じている。
詩吟…
その存在は未だに私の中で謎めいている。
私と詩吟の出会いは姉の結婚式。
どこの誰かは存じ上げないお爺さんが余興で吟じていた。
その時の私にとっての詩吟の得体の知れなさは
街で見かけたメガネの上にメガネを乗っけて歩いている人並みに
「え?なに?おじいちゃん、それなに?」みたいなプチパニックものだった。
ただ、お爺さんの詩吟の後に
姉の友達のドバイ空港のCAさんが
キャッツの「メモリー」を熱唱し
〝え?結婚式にメモリー?ドバイ空港?〟と
これまたプチパニックを起こしたので、
詩吟のインパクトがドバイによって若干薄まったことは否めない。
それでも詩吟との出会いは、なかなか衝撃的だった。
気をゆるすと図書館にある「詩吟の心」という本に手を伸ばしそうになる。
あの日からずっと「詩吟の心」を知りたがっている私がいる。
不思議なことに私は感じている。
いつか自分にも詩吟を吟じる日が来るかもしれないという予感を。
だが、それはまだもう少し先。
詩吟はもう少し先での楽しみにとっておこうとまだ好奇心の蓋を開けずにいる。