学童の子供たちが
「九九の音読の宿題をするから聞いてほしい」と私の前に勇ましくやってきたものですから
心して九九と少年少女と対峙しました。
目の前で8歳の子が2の段から9の段まで
時折り瞳に〝迷い〟を宿しながら一生懸命そらんじる姿はなんとも愛らしいものです。
その迷いがどこで表れるのかというとだいたい7絡み。
やはり今も昔も九九において7の段は
あらゆる魔力を包括しているのだなぁと思うくらい7絡みにみんな悉く翻弄されていました。
嗚呼。いよいよ君らも数字に翻弄される時間に入るのかしら。なんて、うっすら淡い気持ちになりました。
それにしても九九というのは不思議なもので
どういうわけかどこからともなく次々と九九に吸い寄せられて子らが集まり、気づけば辺りは九九をそらんじる子供まるけ。
その求心力たるやハーメルンの笛吹きのようです。
そして何人もの九九を聞き続けますと、
やがてこちらがゲシュタルト崩壊を起こします。ご注意ください。
とはいえ、いつもは生意気を言う子が4×6=12とか言うと、まぁ可愛いらしくて笑ってしまうわけですが
笑うと彼らは明らかに凹むか不機嫌になるので必死に唇を噛んで笑いを耐えるというのも業務の一環と心得ます。