「総理大臣になったらさ、
すぐ〝ポスト〟になっちゃうからオレはヤダ」
学童の男の子が言ったセリフに
連絡ノートを捌く私の手は止まった。
総理大臣→ポスト📮になる??
寸の間、考えた後、私は大きく膝を打った。
彼は続けた。
「だって、ポスト伊藤って言われちゃうよ!
オレやだよ!」
連日の次期総裁選のニュースを見てのことらしい。
どうやら彼の注目も「ポスト石破」のようだ。
ポスト総裁と郵便ポスト(なぜかあだ名使い)。
前日に「笑点」を見た影響だろうか。
私は彼の一連のセリフに笑点スピリッツを感じ、座布団を1枚あげたくなった。
小遊三さんのセンスにも匹敵しそうな
宮治さんあたりがコミカルに発しそうな
時事ネタを絡めたシャレっ気たっぷりのワードではないか。
「総理大臣?なれるけどならないよ」って言ってる風なのも微笑ましい。
そうさ、君たちは無限の可能性の塊だ。
その場にいた数人の子供たちも笑っていた。
笑点アンテナを持っているこの子らの中に
未来の落語界の師匠だっているかもしれない。
洒落《シャレ》なのか、本気《マジ》なのか。
マーブルみたいに入り混じる
彼が創り出した場はとても愉快だった。
膝を打つ


