自慢じゃないですが、料理は得意ではありません。
昔から料理への情熱が薄く
料理をするとなると、なんせ腰が重いわけで
めんどくさいという気持ちが優ってしまいます。
けれど、この体は食べた物でできているという事実から逃れられないほどに
年齢と共にツケが顕著に現れてきている今日この頃。
めんどくさいなどと言っている場合ではありません。
いよいよ、食との向き合いのフェーズにやってきたかと現実と対峙する日々です。
そんなある日、鶏肉を買いにスーパーへ行ってみると
ぷりぷりの手羽元が特売中でした。
幼い頃、唐揚げや甘辛く煮た物がよく食卓に並んでいたのを思い出したものの
私の腕では手羽元のポテンシャルを生かしきる自信が、どこを探しても見当たらない。
普段から料理をする人にとっては
なんてことないのかもしれませんが
私には高くそびえる山のような、強敵感がありました。
立ちはだかる強敵を前に静止していると
「いつものもも肉かむね肉がいいのでは?」
と、保守派のかなこが言います。
「いやいや、これはチャンスよ。挑戦したらレパートリーが拡がるわ」
と、改革派のかなこは言います。
決断のストレスから逃れたいかなこはスマホを手にし
ひと気のない乾物コーナーで
すかさず手羽元のレシピを検索してみました。
調べてみると案外
材料的にも工程的にもなんとかなりそうな雰囲気。
迷いながら再び鶏肉コーナーに戻ると
やっぱり手羽元がプリプリで
その魅力から目が離せないのでした。
なるほど、〝ツヤ〟や〝プリプリ〟というのは
やはり人の気を誘うのだなぁと感心しながら
手羽元を手にセルフレジへ向かった次第です。
帰宅後、クックパッド師匠と電気圧力鍋という文明の力を利用しまくると
録画の大河ドラマを見ている45分の間に
トロトロの手羽元の甘辛煮が出来上がりました。
にんにくを入れ忘れ、パンチに欠けるところはありましたが、うん、美味しい。
軟骨まで美味しくいただき体が喜びます。
さらには、手羽元を料理した(電気圧力鍋がな)
という経験にて、
新たなスペックを手に入れたような、己が進化したような気になり、
静かに自信をつけるのでした。
人生も後半に差し掛かりますと
一に健康 ニに健康 でございます。
おみくじで、まず気にするのは
いつからかすっかり「健康」の項目。
何十年も動いてくれている、この体。
生まれた時からずっと一緒のこの体。
体が食べたい物を食べるってご自愛だなと
遅ればせながら料理に興味が芽生えました。
さて、今日は何をつくろう。