ユウちゃんは
屈託のない笑顔が印象的な朗らかで明るい子。
たまに一緒に温泉に行ったり自然の中に出掛けたりする。
ある日のこと、久々にお互いの休みの都合が合ったのでハイキングに出掛けた。
のどかな風景を見ながら
気の合う人とおしゃべりをしていると
心がどんどん和んでいく。
ようやく予定が合ったユウちゃんと
話しても話しても話が尽きない。
話してるんだか、歩いてるんだか、いよいよわからなくなってきた頃
私たちは迷子になった。
「戻ろっか?」と私が提案すると
ユウちゃんは
「あ!あそこにお地蔵さんがいるから聞いてくるわ!」と言う。
…ん?地蔵に?…なにを?…
タタタッとお地蔵さんに駆け寄るユウちゃん。
後ろ姿を見送る私。
しゃがんで話し込んでいるユウちゃんと地蔵。
少ししてユウちゃんはお地蔵さんに向かって微笑み
こちらに振り向き言った。
「このまま行ったらいいみたい♫」
ほぉう。。
お地蔵さんの言うとおり歩いていくと
無事通常のハイキングコースに合流した。
「道に迷ったらお地蔵さんに聞くの。
気さくに教えてくれるよ!」
そう言いながらユウちゃんはいつものように屈託なく笑うのでした。
お地蔵さんが道に詳しいとは、、
近未来の常識でしょうか。
いや、むしろ古の方でしょうか。
まだまだ知らないことだらけだなぁと
深い緑の森の中で
ソクラテスに嗜められたようでした。