「上司ガチャですよ」と
知り合いの20代女子が言っていた。
上司ガチャなんて言葉があるんだぁと驚きながらも〝世の中、運。〟みたいなスタンスは新鮮で少しウキウキした。
「自分の良くないところとかを言ってくれる上司がいいです!」とのこと。
近頃は一周まわって注意してほしい若者がいると噂では聞いていたが、ここにいた。
私は自分の良いところだけ言って欲しいので
褒めて伸ばされたい派だという主張をし
多様性の社会の体現を図った。
彼女は、
なんでも考えすぎて疲れる。とも言っていた。
「例えばここに赤いリンゴがあるとするじゃないですか、
ただ〝赤いリンゴがある〟と思えばいいのに
〝白雪姫かな?〟とか〝毒リンゴかな?〟とか考えるんですよ」
なるほど、それは確かに大変だ。
ここに大和田伸也がいるとして、獏の顔も思い浮かぶ身としては共感できる。
今は漫画ひとつとっても難解だし、ドラマの考察やらもすごいと聞くし、何かと脳みそを使うのかもしれない。
だからそんな彼女に〝おぼっちゃまくん〟を紹介した。
https://youtube.com/@obochamakun-official?si=O5E8ftCfXMd2DRg2
このアニメを見てなにかを考えろという方が難しい不朽の名作。
彼は茶魔(ちゃま)。
御坊茶魔。おぼうちゃまという。
20代女子は「なんすかこれ」と至極真っ当な感想を述べた。
妙齢の乙女に紹介するには、いささかの迷いがあるが本当はヴィジュアルで言ったら
〝びんぼっちゃまくん〟の方がお勧めなんだけど…とモジモジしながら伝えたら
すぐにまたスマホで調べて、真っ直ぐに
「なんで後ろの服ないんですか」とこれまた至極真っ当に問うてくる。
それはね、びんぼっちゃまくんだからだよ。
それにつけても、びんぼっちゃまくんは相変わらず笑える。
久々に見たけどやっぱり面白い。
面白いけど笑っているのは私だけで20代女子はびっくりするくらい笑っていなかった。
なにかしらのハラスメントが発生した模様。
今世、私が理想の上司候補に名を連ねることはどうやら無さそうだ。
そんな彼女、
仲間の40代女子が生理痛で苦しんでいる姿を見て
「いくつになっても生理痛ってきついんすね」と袈裟斬りをお見舞いしていたが、
ほんとに考えすぎるタイプなのだろうかという疑問を持つなんてのは、こちらの考えすぎなのである。
※ちなみに、タイトルのなんて骨体《こったい》は茶魔語。


